ちょっと、けっこう、期待しているチョウ・ユンファの『孔子』がクランクアップしたそうです。

このところ中国古代史の勉強してまして、孔子に関しては、なんか目からウロコが落ちるぐらいいろいろと発見していたので、映画みるのが楽しみ。


中国では文革で一度、孔子を完全否定してしまい、そこからまた復活はしたものの、かつてのような神格化はされないままだと思います。

近代までは孔子の思想をもとにした論語が官僚のバイブルだったこともあって、儒教という、これは宗教ではなく倫理だと思うのですが、これがひとつの世界観だったわけですが、文革が完全につぶした……のかどうか、それはまだ後世が判断することなのでしょうね。


それはそれとして、キリスト教とイエス・キリスト個人との乖離ぐらいには、儒教と孔子の乖離は存在すると思っています。

というか、歴史を調べれば調べるほど、人間孔子って、そんな儒教の大物思想家じゃないし、へたすりゃ妄想家?という感じですもの。

その一種、狂気じみた思想を、弟子たちがまとめあげて教団を形成して、その後勢力を持っていく、という展開は、たしかに原始キリスト教に似た部分があって、宗教か倫理かは別にしても、面白いものがあると思います。

が、それとは別に、人間孔子というかなり謎めいた存在を、チョウ・ユンファがどうやって演じるのか、もう楽しみで仕方がない。


たぶん、この映画は日本にやってくると思うんだけど、このところ忙しくて全然映画館に足を運べない身としては、やはりDVD鑑賞になっちゃうのかなぁ、といまからがっくりきてます。

でもみるぞ。